あの鐘を鳴らすのはあなた

2回連続で歌のお話、というわけではなくて。

今日行った須磨寺というお寺のカジュアルさに感銘を受けたのです。枯山水が石や砂でできていないところとかw プラスチック的な何かでそれを再現している。

プラスチック的な枯山水の上で平敦盛熊谷直実が1対1で対峙している2体の像が建っているし。この2人の話は物悲しいのに、2人が踏みしめている場所に侘び寂びがないところでより一層物悲しくなるという。

他には、亀が七福神を並べた円のオブジェを乗せていて、それはグルっと回せたり。注意書きも「亀には乗っても良いけど、七福神の上には乗らないで下さい」と書いてあったり。亀は乗っても良いんかいっ!

目玉と首を回せるカエルとかもいたなぁw 寺社仏閣は人によっては退屈な場所なのだろうけど、こういう現代的で、ある意味振り切れてしまったお寺もあるので侮れないよw

宝塚の中山寺なんかも似たようなテイストが漂っている。また、須磨寺の南にある網式神社もナスの置物があったり、トーテムポールみたいな墓石があったりしてなかなかシュールだった。

そんなカジュアルな境内を歩いていたところ、鐘の音が聞こえてくる。それも、何故か頻繁にw 近づくと、これもカジュアルだなーという光景に出くわした。

木の棒でキッズが鐘を鳴らしていた。普通にねw こういう場所は触らせないようにしてあるところが多いからな。あの鐘を鳴らすのはあなただし、自分自身なんだ、という。

和田アキ子が歌うまでもなく、このお寺では煩悩の数に関係なく109回以上鐘が毎日鳴っているはずだ。真言密教の偉い人たちは、このお寺のゆるさをどう思っているのだろうか。

まさに「真言」を聞いてみたい。