苦虫未遂

苦虫を噛み潰したような表情になる前に苦虫を噛み潰さなくて済んだ、というお話。噛み潰してないので苦いかどうかは分からないけど。

ビーリーフを1枚、食べようとすると色は同じだけど質感の違う何かが目に止まった。お箸でひとつまみ。…動いてるw

ミニマムなキャタピラーがそこにいた。まだ生まれたばかりというぐらいの大きさ。ベビーリーフに卵が産み付けられていて、いつの間にか孵化していたということか。

毛がたくさんあるタイプの虫ではなかったし、小さいのもあって可愛く見えた。お箸でつまんだまま、うねうねしてる様を数秒眺めていた。

虫が付くということはこのベビーリーフは美味しいということか。むしゃむしゃ。それならば、我々が口にしても栄養の豊富さを堪能できるということだろう。

苦かったであろう虫は、キッチンペーパーと共に何処かへと消えていった。